2008年4月記


はじめに

1年前は何をしていたのだろうか。
仕事をしていた。大きい案件が動いていて、大変だった。でも遣り甲斐があった。
基本的に仕事は好きだった。会社で遅くまで仕事をしても、家にPCを持ち帰って、家でも仕事をしていた。通勤時間の削減の為にも、会社へ5分で行ける所に家を借りた。自分への投資として。忙しいのが好きな性格なのか、出来る事は何でもする主義だった。
誰にも出来ない事を目指していた。そして、いつの間にか、協力隊に応募していた。
派遣の要請が正式に来たのは2007年5月だったので、ちょうど1年くらい前になるのか。前年の年末に体に出来物が出来て、年始の最終試験の際の健康診断で引っ掛かって指摘された。
登録と言うステータスになっていたが、このまま要請は無いのではと思っていた時に連絡は電話にあった。携帯電話の留守電が入っているのに気づいた。そしてJICAからだった。その瞬間に、もしかしたら・・・と言う気持ちになった。すぐに電話をかけた。
ナミビアと言う知らない国の名前を聞かされる事になった。そのまま仕事を続けるか、別の新しい道に進むのか悩んだ。。。
今月は、Grootfonteinの名所(見所)を紹介します。

隕石

Grootfonteinには世界最大級の隕石があります。
街から約20キロ離れたところに、それはあります。
そこへ行くには途中から砂利道になります。
僕は今までに2回そこへ行きました。
1回目はロードバイクで行く挑戦をしました。
2回目は同じボランティアのメンバーとタクシーを借りて行きました。

1回目は、Grootfonteinに来て間もない2月24日、ふと思い立って自転車に乗って出ました。
しかし、直ぐに砂利道になると言う悪条件。
パンクに注意しながら自転車を漕いでいました。
あいにく、しばらくすると空気が抜け始めました。
タイヤに短い釘が刺さっていました。
替えのチューブを一つ持っていたので、取り替えました。
ただ悩みました。このまま進むか、戻るか・・・。
次にパンクしたら、もうどうし様も無いのです。
その時に、一台の車が通り過ぎました。
その後、何と車が引き返してくるのでは無いでしょうか。
近くのチャイナショップのオーナーでした。
一度、その店に行った事があり、話もした事がありました。
救ってくれたのです。
自転車を、その場に置いて、隕石を見に行こうと言う事になりました。
人に助けられ、嬉しくなりました。

隕石は、その場所からも、かなり車で進みました。
二度とロードバイクで来るかと思いました。
なんと、その主人は入場料のN$15も払ってくれました。
帰り道に、自転車の場所で降ろしてくれて、別れました。
再びパンクしないように、舗装されている道まで、自転車に乗らずに押して歩きました。
その時間は炎天下の元、すごく長く感じました。

2回目は、4月12日に行きました。
ちょうど、先輩の隊員と新しい隊員がGrootfonteinに集まりました。
無理やり5人がタクシーに乗り込み、隕石を目指して向かいました。
タクシーの料金は、個別交渉となります。
往復で一人N$30で交渉できました。
しかも、見ている間は待っていてもらうと言う条件で。
車は何とベンツでした。
乗り心地はとても良く、しかし後ろに4人乗っているので窮屈でした。
やはり、片道20キロの道のりは長い。
運転手の子供が15人居るとかの話を聞きながら盛り上がって進みました。

2回目は、時々雨が降ると言う小雨日和でした。
2回目の訪問ではあるものの、隕石の大きさには圧巻させられます。

この大きさで宇宙から落ちてきたと言う不思議さ。
本当に鉄で出来ているという凄さ。
残念ながら、所々鉄が削られた後が何箇所も目に付きます。

1回目に行った時に撮った写真

2回目に行った時に皆で撮った写真

ライオンファーム

Grootfonteinにはライオンを飼っている人がいます。
そこは、牧場みたいになっていて、ライオン以外の動物もいます。
正式名称は「KALKFONTEIN」と言いきちんと名前もあります。

宿泊施設もありホテルになっています。
泊まらない人は、入場料がN$5と言う安い料金で動物を見ることが出来ます。
実はホテルも、そんなに高くない料金で泊まる事が出来ます。
シングル N$230
ダブル N$356
(朝食込み)

場所は街から約12キロ離れた場所にあります。

今まで、ここも2回行きました。

1回目は自転車で、2回目はボランティアと一緒に。

1回目は3月8日に行ってきました。
入り口の門の所までは、舗装されている道路なので、行きやすかったです。
門を入ると砂利道なので、自転車を降りて進みました。
門から、受付までは1キロくらいあります。
途中に入場料N$5と書かれた看板があり、着いたと言う気にさせてくれます。

行った時は、静かで誰も居なくて、本当にここで良いのかと言う気にさせられました。
とても広い敷地で、蝶々が心地よく飛んでいたり、色んな動物が居たりでとても自然があふれています。
飼育員の方が、出てきてくれてN$5を払いました。
そして案内もしてくれました。

その飼育員が口笛でライオンを呼ぶとライオンが近くまでやってきました。
とてもおとなしそうであるのですが、威圧感は相当な物でした。

ライオンに触る事も出来ます。
やはり体は、とても温かく、ただカサカサしていて気持ちよくは無かったです。

ライオンの他には、チーターも居ます。
とてもすばしっこくて、こちらも威圧感がありました。

ちょうど、動物たちの餌である牛肉が運ばれてきた所でした。
1日におきに、牛が一匹分、来るみたいです。


2回目は4月11日に行きました。
先輩隊員が、このホテルに泊まると言う事で、夜に場所が分からないと言うのでタクシーに一緒に乗っていき場所を案内しました。
ついでに、そのホテルに私も泊まる事になりました。
部屋はとても綺麗で、一人約3千円で泊まれると思えば安い所です。
しかも朝食付きであります。
実質、食べ放題の様な感じで、お腹いっぱい食べました。

夜に、ライオンの「うぉー」と言う鳴き声に皆外に出てライオンを見ました。
私は、一度見たことがありましたが、夜に見るライオンは一味違いました。


ライオンを間近に見る事が出来るのは、ここくらいと言う事でした。

サマータイム

ナミビアに来た当時は、サマータイムであったが、4月の第一日曜日になった瞬間に通常時間帯に戻った。
サマータイム時は日本との時差は7時間。
通常時間帯の時差は8時間。
9月の第一日曜日まで通常時間帯だ。
と言う事は、サマータイムの時間帯の方が1年を通して長いのだ。
ナミビアと親密な国交がある南アフリカ共和国は年中通して日本との時差は7時間。

通常時間帯になると、南アフリカとの仕事の時間がズレて商売に損失が出るみたい。
仕事の始まる時間が1時間変わり、終わる時間も1時間変わる。
昼休みの時間帯も1時間違う。
合計4時間の時間の不釣合いが出て、4時間分の損失になるみたいだ。
ただ、そこまで考えている人は、とても少ないみたいである。



次回5月記は、・・・