2008年2月記


はじめに

ナミビアに来て2ヶ月が経とうとしています。そもそも海外に興味を持ったきっかけは、社会人になってアメリカ(サンフランシスコ・シアトル)へ行った事です。その後、無性に海外に行きたくなり、格安航空券でタイ・台湾・韓国に行きました。そのアジアの国々はいずれも数日の短期間の滞在でしたが、その短期間で日本とは違う何かを見つける事が出来ました。その後、短期間では無く、長期間海外に住んで見たいと思い始めました。しかし何もしないで遊びに行く都合の良い事は社会人としては難しい事であります。この青年海外協力隊として海外に行く事により、名目もはっきりして、海外を深く知るきっかけとなると思ったのです。しかも旅費の費用負担や、少なからずの生活費も支給されるのです。ボランティアと言う名目ではありますが、その点では優遇されています。この協力隊があったお陰で今僕はナミビアに居ます。
それでは、1月記に引き続き、読みづらい点があるかと思いますが、書き綴ろうと思います。

旅行2(Luderitzへ)

ナミビアに来て、2回目の週末は金曜日の夕方からの出発でした。1回目の週末はWalvis BayとSwakopmundと言う首都から西にある町に行きましたが、その帰り電車に乗ろうとして予約してなくて乗れないと言うハプニングがありました。今回は是非、電車に乗りたいと言う思いがあり、電車に乗ってどこかへ向かう事になりました。前回の目的地以外に電車は南の方面に出ています。その電車は毎日19:45頃の出発となります。なので、出発が金曜日の夕方となったのです。英語の授業を終えて用意をしてすぐに駅に向かいました。電車は予約しないと乗れないからです。幸いにも席は空いており予約する事が出来ました。

電車は、夕刻に出発して目的地には朝に着きます。つまり夜行電車なのです。席は二種類あります。普通の座席の席と、ビジネス席という寝台の席です。差額はN$8(約150円)くらいしか違わないのに、現地の人は普通の席を選びます。僕たちは3人で6人様の個室を独占する事が出来ました。この時ほど客が少なくて良かったと思ったことはありません。 また、こちらの電車は、客車両が2両であるのですが、貨物車は20両以上も連なっています。電車は、この国の輸送の重要な一つとなっているのです。 電車では寝ながら進み、朝に時間より早く終点の首都から482km離れたKeetmanshoopと言う町に着きました。寝台車を選んだお陰でゆっくり寝ることが出来ました。

その町は小さい町で何も無い町でした。土曜日の朝に着いて何もする事も無いので、もっと遠くまで行く事になりました。目的地はLudritzになりました。 僕らは、早速コンビバス乗り場へ向かいました。しかし、ある現実に直面しました。なんと土曜日はLudritz行きのコンビバスは出ていないと言う事でした。仕方なくガソリンスタンドに居て、現地人と話をしていると、ヒッチハイクで行くのが良いと言う事が分かりました。この国では、ヒッチハイクが結構当たり前にあるそうで、しかし日本と違うのは、お金を取ると言う点です。早速、現地人の協力のもと、すぐに交渉する事が出来ました。一人当たりN$90で行ける事になりました。 普通の車に僕たち3名ともう一人の乗客で出発しました。後ろの座席は大人が3名なので、ちょっとキツイ状況でしたが、いつの間にか僕たちは爆睡して居ました。

それでも、運転手は結構なスピードで飛ばしてくれたので、334kmの距離を休憩入れながら3時間弱で僕らを運んでくれました。助席に座っているI君はあまりのスピードにビックリして眠れなかったみたいですが。

Ludritzには先輩の隊員が2名居ます。着く直前に連絡を取ったのですが、快く出迎えてくれました。夜に泊まる場所の手配をしてくれて、お昼を共にして、その後は綺麗な海を眺めに行き、次は丘の上に行きました。 このLudritzと言う町はイメージ的には本当にリゾート地であります。Atkantic Oceanは寒流が流れてきているので、海の温度は冷たく、その為に気温もさほど高くありません。住み心地としては最高の場所なのだと感じました。

その後、夕飯も付き合って頂き、11時ごろに宿に戻り、その日はシャワーを寝るだけでした。
次の日は日曜日ですが、首都に帰らないといけません。帰りは、首都まで直行でコンビバスが出ているので、それに乗る為に、起きてすぐに僕らはコンビバス乗り場へ向かいました。首都までは816kmで長旅になります。そして時間も掛かります。コンビバスは一番後ろの席が4人掛けになり、長時間の旅ではキツイので、その席は避けようとしていました。幸いにも、他の席が余っていたので、避ける事が出来ました。 そして帰りのコンビバスの中でも爆睡して居ました。 816kmもあると、一日が移動で終わってしまいます。しかし、この様な経験は、この国で無いと出来ない事であると思うので、良い経験だったと思います。

Grootfontein

僕の任地は首都から452km北に行った所にあるGrootfonteinと言う町です。2月5日にやってきました。雨が多く降る町で緑がたくさんあります。なので、日本の田舎町と余り変わらない風景を目にする事が出来き外国に来ている実感が無くなる時があります。今は雨季なので、雨がたくさん降りますが、乾季になると緑も減るそうです。 この町には、他の町と同様に色々な店が揃っており、生活に不自由する事はあまりありません。例えば、野菜ですが、首都より安い時もあります。 しかし交通の便は余り良くないと思われます。2月5日に来た時には荷物もいっぱい合ったので、事務所の手配した車で来ましたが、1月に一度見学に来た際は、大変な目に合いました。Grootfonteinへは基本的にはコンビバスしか行く方法はありません。(乗り継ぎ乗り継ぎで行けば別の方法もあるかも知れませんが。)そして、その日は平日だったと言う事もあり、朝の8時に首都のコンビバス乗り場へ行ったのですが、Grootfontein行きに乗る人が中々集まらずに結局出発したのは午後の2時でした。バスの中で6時間も出発まで待っていたのです。人が集まらなければ出発しない。逆に人数が揃えば出発してしまうと言う、いつ出発するのかが分からないのが問題であります。その日は結局、満車にならないまま2時に出発しました。Grootfonteinには19時過ぎに着いたので、その日は何も出来なく終わってしまいました。

住居について

住居は、職場の同僚と一緒の所に住んでいます。黒人ですが、良い人なので良かったです。キッチンやトイレは共同ですが、一つ自分の部屋があります。新品のシングルのベット(後で店で見たら4万円くらいしました。)と机と椅子を用意してくれました。 共同ではありますが、冷蔵庫と電子レンジがあるので便利です。コンロは電気コンロです。この国では、ガスは少ない様です。 リビングもあり、僕が来た後にソファアも入りました。テレビもあり、DVDも見ることが出来ます。僕は余り利用していませんが。庭も広く木もたくさん生えています。環境的には申し分ありません。



自転車

自転車を買うかとても悩みました。首都で自転車屋さんに3回くらい通い買うか迷いました。そして赴任の2月5日の直前で、やはり買うことにしました。日本から持って来ようかとも悩んだのですが、荷物になるし、また持って帰らないとと考えると持って来なくて正解だったと思います。しかし、後悔しているのは、パーツや小物は持ってくれば良かったと思いました。意外とこの国では自転車を本格的にしている人口が多いみたいで、自転車レースも色んな場所で開催されています。 そして、僕はどんな自転車を買うか悩みました。悩んだ挙句にロード自転車を買う事に決めました。更に悩んだのがグレードです。自転車はパーツで価格が全然変わってきます。この国の自転車も大部分が日本のSHIMANOのパーツが付いています。日本で僕が乗っていた自転車は一番グレードの高いDURAACEでしたが、こちらでは、TIAGRAと言う下位グレードの自転車にしました。それでもヘルメットから全て含めて日本円で12万円くらい掛かってしまいました。支払いをクレジットカードでしようとしたら、ICチップ付きのクレジットカードで、それでも日本ではサインで済んでいたのですが、暗証番号が分からずに、支払いが出来ないと言うハプニングがありました。結局、銀行でクレジットカードから現金に換えて、出発の2月5日の朝に自転車を手にする事が出来ました。
今では、通勤にこの自転車を使っており無くては移動に困る存在になっています。町の子供たちにも会うと自転車の日本人だと言われます。TIAGRAでもブレーキが安定しない時がありますが、その他は問題なく乗れています。職場にも自転車に乗る人が居て、今度長距離を走りに行こうと言う話をしています。


3月記では、もう少し詳しい内容をお伝え致します。